住民登録

住民登録の事書いておきますか。ネットで検索すると役所の探し方から申請用紙?の書き方まで解説しているページはたくさんありますが。
まず私もそういったサイトで自分が行くべき役所を見つけ、プリンターは無いので用紙を持たずパスポートと、必要であろう項目(住所だとか入居日だとか誕生日出身地配偶者の有無など)をドイツ語で箇条書きにしたメモ、念のため辞書を持って出かけました。
が、結論から言うと、その日は受け付けてもらえなかった。
まず、行ったはいいが、私が行った役所は部署ごとに建物が分かれており、どこに入れば住民登録をしてもらえるかさっぱりわからず(もちろん案内板はある。すべてドイツ語なのでその場で辞書を引けばいいのだが、それもめんどくさく)入り口の守衛さんみたいな人に訊ねて目的の建物へ。
あらかじめ調べておいた受付時間が8:00〜15:00とあり、着いたのが12時過ぎだったので余裕、と思った。建物に入ってこれまたどこへ行って何をすればいいのか分からず呆然と見回すと「i」マークを発見(インフォメーションです)、そこへ行って「住民登録をしたいです」とドイツ語で言ってみるも、早口のドイツ語で呪文のように返答され、英語で聞き返してもドイツ語で返され、とにかく「Heute」だけは聞き取れたので今日はやってないってことか…と諦めて帰る。やってない日があるって何なんだろう…
廊下に電光掲示板が出ていて受付番号とPlatz番号(たぶん部屋番号)が表示されている。廊下や待合室のような部屋には番号札を持った人々が茫漠とした顔で座っていて、長時間待たされそうな予感。まあとにかくその日は帰る。
次の日、受付時間が11:00〜18:00となっていたため13時頃行ってみた。建物とインフォメーションはもう分かっているので、今日は番号札をもらって長時間待つのだ、と本も持っていった。なんだか前回よりインフォメーションの列が長い。30分ほど並んでようやく私の番。前回と同じく「住民登録を…」と言うと前と違う人だったが同じように早口のドイツ語で何か言われ、「予約ならしてないです」と英語で言い返してみると、「英語、ちょっとしか話せません」と英語で説明してくれた。この人がこの役所で初めて英語で話してくれた人だった。
なんでもその日の受付はもう終了してしまったとのこと。廊下に番号札の発券機があるのだが、(その稼働時間が短いのか受付の人数に上限があるのかは不明だけど)受付時間の30分前から番号札の発券が始まるので朝一で来てください、だそうで。ショックを受け、そういうことはホームページにきちんと載せるべきなんじゃないかと思う。役所がオープンしている時間と別にさ。2回も無駄足を踏んでしまった。もちろん、私がちゃんとドイツ語を話せればこんなことにはならなかったのだけど。
というわけで3日目。8時からオープンの曜日は8時前にいかなければならないので避け(起きれません)、11時オープンの曜日、10:30に行ってみた。と、初めて廊下の発券機が稼動しているのを見る。今まではなんだかわからないタッチパネルの機械があるなという感じでスルーしていたが、人々が使っているのを見て初めて「これか!」と。
並んでいる間に使い方を何となく把握、電話番号を入力することもできるようだ。番号札を出し、私も携帯の番号を入力してみた。たぶん、自分の順番が近くなると何かしらのお知らせが来るのだろう。電話がかかってきたらちょっと戸惑うけど。
今まで来た時に表示されていた番号と時間で単純計算して(14時の時点で80番くらいだったから1時間で27人ぐらいしか進まない)だいたい目安の時間の1時間前にもう一度行く。そして待合室(ここにも呼び出しの掲示スクリーンがあった)に座って本を読んで待ちました。隣に座っていた女の子はずっとスケッチブックに絵を描いていた。
自分の番号の10番ぐらい前の人が呼ばれた頃、携帯にSMSが届く。「あと10分ぐらいです、そろそろ来て待っていてください」みたいな。おお!とても便利!でも、日本人からすればこんなシステム作るより単純に待ち時間を短くするために工夫するよね、と思います。応対する人数を増やすとか手続きの時間を簡略するために何かするとか。
呼び出された部屋のドアを開けてみると30?くらいの広いオフィスに大きなデスク、居るのは両腕にがっつりタトゥーを施したTシャツのお兄ちゃん一人。なにこれすごい。ていうかこんな公務員ありなのか。そういえばこの役所の人は誰一人スーツを着ていない。ヨーロッパは違うなあ。
というわけで明るくて広々、のんびりしたお部屋でパスポートと必要なことを書いてあるメモを渡して、「ドイツ語できないから筆談で」と辞書を見せる。苦笑いされつつも手続きはさっさと終了。すごく早かった。
待つ時間は長いしいろいろと思ったけど、手続き自体はストレスも無く、病院みたいな感じだった。うん、病院に似てる。違うのは、待っている人とか建物全体に漂う悲壮感みたいなものが無いだけ。役所の建物自体は、もうこちらでは当たり前すぎて慣れたけど、とても歴史があって重厚感が強いクラシックなもの。写真ないですけど。良いところでした。


すっごく長くなりましたが、住民登録をしたくば朝一で行け、というお話でした。あと、できたらドイツ語できるか手続きに慣れてる人と一緒に行くなどしたら気楽かもしれないです。