現実

取り寄せしてもらったこれ

膝のうえのともだち

膝のうえのともだち

入荷したので買ってきました。
これまでの猫関係の本をちゃんと読んできたのでどれがココアでどれがヘッケとか奈奈とかわかってしまい、各エピソードも思い出してしまう。
お前は飼い主ではないだろと思いながらも。
巻末に短い小説も付いてますが、これは「猫にかまけて」〜「猫とあほんだら」を読んでから見たほうがよいでしょう。


借りた

人質の朗読会

人質の朗読会

これも読んだ。
もしかして恩田陸みたいに、各章を読み進めたら何か意外な事実が出てくるんじゃないか、なんてちょっとだけ思ったけど、そういう本じゃないですね。
出てくるのは一個人の一断片で、これが物語られた状況とその顛末を思うと胸が苦しくなる。
でも、本来なら誰もがこういったドラマをひっそりと抱えて誰にも明かさずに死んでいくんだよなあ。なんていうか、地球の時間の流れを1本のチューブみたいな流れだとして、それをスパっと切ったら断面にはこういうのが溢れているんだろうなと。
オースターのナショナルストーリー・プロジェクトもそういうのをやってるんだよね。
この本の切り口は小川洋子らしくて好きです。あと読みやすいです。さらっと。さらっとしている事が切なくなるほど。