読んだもの

これはペンです

これはペンです

これが面白かった。独特の、初めて読む文体。自動翻訳のような。
内容も表題作が特に少々SF風味で、そういった機械的な文体と相まって不思議な雰囲気を醸し出している。夢の中のような。現実味が薄れたような。
これ、友人に勧めてもらって読み、まだ知られていないすごい作家だ!と思ったのも束の間、この著者先日芥川賞を受賞したそうで。きっと既に文芸誌を読んでるような人々の間ではお馴染みになっていたんだろうな。そういえば都知事が色々言っていたようですが。何が気に入らなかったのか。
まあとにかくこの人の他の本も読んでみたいものだ。


と思ったらこれ

短篇集

短篇集

が手元にあったんだった。読む。


柴田元幸

短篇集 バレンタイン

短篇集 バレンタイン

これを今まさに読んでいるんだけど、以前読んだ
ケンブリッジ・サーカス (SWITCH LIBRARY)

ケンブリッジ・サーカス (SWITCH LIBRARY)

こっちと内容がかぶっていた。。でも読むけど。
収録されているエッセイとも小説とも妄想ともつかない文章たち、とても良いですよ。なんだかね、短編映画のオムニバスを観ているような気分。表題作「ケンブリッジ・サーカス」なんか、ただの若き日の思い出話では終わらない後味があって大好きです。
自信を持って柴田元幸信者やってます。