歩く正直者

久しぶりに来たので自分のこの日記を少し遡って読んでみて、改めて、私って正直にちゃんと書いてるなあ、と。
かなーり私は気分屋というか気持ちの変わりやすい人間なので、とっさに変な事を言って後悔などしやすい。
でもちゃんと文字に残っているのは今も変わらない正直な気持ちだったので安心しました。
このように言動もじっくりと推敲しておこなえると実生活ももっとコントロールできるのでは・・・とすら思う。


地震のすぐ後は家族の顔が頭をちらついて私は落ち着かなかった。
もちろん電話も通じないし公衆電話は長蛇の列、電車もバスもタクシーも麻痺。
私は職場から一人、歩いて自宅まで帰った。20キロ前後だと思う。
同じように歩くたくさんの人でいっぱいの道はもうそれだけで日常から逸していてくらくらした。
九段会館の前を通りかかった時、たくさんの報道関係のワゴンや緊急車両、写真を撮る人たちで、何か大変な事が起こったのだとすぐにわかったけど、私はとにかく早く帰りたくて素通りした。
寒くて手もかじかんでしまっているうえ電池の残りも僅かになってしまったので、携帯で状況を知るのは困難になってしまった。駅から出てくる人に声をかけてみたりしつつ、完全に電車を諦めたのは雑司が谷あたり。
目白通り沈丁花の香りで少しだけ落ち着きを取り戻した気がする。沈丁花の香り好き。あの辺りいいですね。
電車を諦めてからは一層休むことなくペースを上げすらして一気に帰宅。池袋からはもう道もよく知っているので。


家に着いて家族の顔を見て、あたたかいご飯を食べてお風呂に入って、寝て起きたら高熱を出していた。
すこし無茶だったようだ。
胃腸もやられていたらしく、熱が下がっても食事もままならず、寝てばかりで自然と節電ていう。
震災の被害の実情などを知って精神的ダメージもくらう。
とんでもない数日間だった。