繋ぐ言葉

日暮れ刻に図書館へ。
歩く人々や車がシルエットになるマッジクアワー。大きいのと小さいの、速いの、目の前を通り過ぎて別の大きな影の中に消える。

くるりの「魂のゆくえ」を借りた。
自他ともに認めるくるりファンだけど聞いてなかったアルバム。
「ワルツを踊れ」が非常に好きで、はっきりそう思ったわけではないけど、くるりはこれで完結なんじゃないかと感じていたと思う。
ツアーやフェスで収録曲を聴く機会は何度となくあったけどそれでも実際CDを聞いてみようとは思わなかった。

最新作の「言葉にならない、笑顔を見せてくれよ」を買った。
「ワルツ」のようなスケールは感じなかったけどシンプルで日常的で親しみを感じる良いアルバムだった。ポジティブな気持ちにもなれる。
田中宗一郎のライナーノーツが印象的だった。
それを読んで「魂のゆくえ」を聞いてみる気になったのだった。
それだけでなく、自分が感じ続けていたけど具体的な言葉を持っていなかった事を繋げてくれた。これは個人的すぎる事なんだけど。


そんな事を考えながら歩いた。