残念な兄

能町みね子さんの日記を見て、そうなんだよ!
と思った。お二人の会話の後半。


兄が体調をくずしまして。
入院したり、現在も自宅療養中ということで過度な外出もできず食生活もかなり管理されている状態。
もう倒れた時など家族で深刻になったものなのに、本人はケロっとしていて入院中は病室でモンハンやるわ、退院してからも深夜に外出するわ親の目を盗んでインスタントの焼きそば食うわ。


何してんだお前。
もし彼の病状がもっと悪くて、移植手術という話になっていたとしたら、私は提供者に顔向けできない。
医療費ですら全額親に出してもらってあの態度。DQNってやつだよ。
そもそも、さすがに本人には体調がおかしい事ぐらい分かっていたはず(医者談)なのに、倒れるまで病院に行かないあたり。大人としてどうなんだ。別に仕事が多忙とかじゃないのに。つーか仕事してねーし。


イカンただの愚痴だ。


結局、生き方だと思うのだ。
ちゃんとした芯みたいなものが無いんだ。軸っていうか。筋っていうか。
それさえしっかりしていれば別に大層な夢とか生きがいとか無くてもきちんと生きていけると思う。
思えばずっと無かった気がする。兄。
無くても生きていける社会だからだ。
私だって無い。そういうものを身に付けるのはとても難しい。難しい世の中だと思う。
だって個性を消すことを推奨しがちだもの。何かにつけて。
下手したら疑問を持たないで、流れにそのまま乗って、死ぬまで適当に。


「わたしを離さないで」という小説を読みまして、なんでこの人達はこんなに淡々としているんだ!もっと怒れ!悲しめ!と歯痒かった。
疑問を持たなかったら、決まりだったら、「死ね」と言われても「あ、はぁ」となんとなく従いかねない。
そういう世の中だと思う。


もっともっとみんな、色んな事を真剣に考えるべきだと思う。
だけどたくさんの情報がそういう時間も思想も奪ってる気がする。


あーあ話がずれた。
とにかくアレですよ。そうやって適当にふらふらと自分の命さえ真剣に考えられないようなやつはもう、いいんじゃないかとさえ思います。死んじゃえば。



でも兄が死んだら立ち直れないからもっとしっかりさせたいよ。